パキラ――ひらいた手のような木

草花研究

パキラの花言葉は、一般に「快活」、そして「勝利」とされることが多い。

「快活」は、パキラの明るく広がる葉や、生命力の強さから連想される言葉。

「勝利」は、丈夫で育てやすく、勢いよく成長する姿に結びつけて語られることが多い。

わたしがパキラを眺めていて感じるのは、「勝利」よりも「快活」のほうである。

ひらいている。

閉じていない。

大きく手をひらいて、

見ていいよ。

ここにいていいよ。

そう言っているように見える。

わたしは、手相師である。
現在でも、日々、手相を勉強している。

そんなわたしには、植物のパキラが、
大きく手をひらいた、寛容な手のように見える。

人間の手を観察していると、
控えめな人は、少し手をすぼめるようにして、手のひらを見せてくれる。

開放的で、対人関係において積極的な人は、
ぱっと大きく手のひらをひらいて見せてくれる。

そして、なかには、
力を入れず、ゆったりと手を差し出してくれる人もいる。

見ていいよ。

そう言っているような手である。

わたしには、パキラの葉が、
そんな手に見える。

わたしの近くには、いつもパキラが置かれている。

勉強するときも、
小説を書くときも、
本を読むときも、

いつも近くにいてくれる。

威圧しない。

ただ、

そこにいてもいいよ。

と、わたしに言ってくれる気がする。

わたしにとってパキラは、
「安心」の空間をつくってくれる木である。

もし、部屋へ帰ったとき、
わたしと同じように「安心」や「安全」を感じられる居場所を求める人がいたら、

ぜひ、観葉植物としてパキラを家に迎えてみてほしいと思う。

もうひとつ、風水師としての見方も付け足しておきたい。

家相では、部屋や家の中心である太極から見て、北東は鬼門と呼ばれる。

植物は、空間の気を整えるものとして扱われることがあり、パキラもまた、邪気を遠ざける植物として語られることがある。

わたしには、
あの大きくひらいた葉が、

何かを追い払うというより、

大きな手をひろげて、
こちらを守ってくれているように見える。

大丈夫。

ここにいていいよ。

そんなふうに。

親愛なるパキラ。

どうか、あなたの人生が、
より良き方向へ進みますように。

サーヤ


置くときに

いちばん多い枯らし方は、水のやりすぎです。幹に水を溜めている木なので、土が乾いてからで間に合います。

犬や猫がかじると胃腸を壊すことがあります。自生地では種を食べる例がありますが、鉢で売られているものは口に入れないでください。

葉にほこりが積もると光合成が落ちます。ときどき、やわらかい布で拭いてあげてください。

表紙の絵:Luna SĀYA

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