画家とその生涯についての研究。
画家研究 グスタフ・クリムト——愛情は素直に受け取っても良い
グスタフ・クリムト(一八六二〜一九一八)。金の絵で知られたウィーンの画家の、生まれから死までと、《接吻》《水蛇》《乙女》の読み方。そして、生涯そばにいたエミーリエ・フレーゲのこと。
画家研究 アルフォンス・ミュシャ——人との出会いで、人生が動いた人
アルフォンス・ミュシャ(一八六〇〜一九三九)。いまのチェコ、モラヴィアの生まれ。
パリで「ミュシャ様式」と呼ばれる絵を作り、アール・ヌーヴォーの顔になった人である。
その始まりは、一八九四年十二月二十六日、印刷所にたまたま居合わせた一日だ...
画家研究 鏑木清方——男から見た女
鏑木清方(一八七八〜一九七二)。東京の生まれ。明治十一年から昭和四十七年まで、九十三年を生きた日本画家である。
描いたのは、東京にいた人たちだった。
理想の美人ではなく、その町にいて、その暮らしをしていた人である。
ここでは、その生まれ...
画家研究 モネ——死の直前まで、愛する人の命の光を残したかった人
クロード・モネ(一八四〇〜一九二六)。フランスの画家。「印象派」という言葉は、この人の一枚の絵から生まれた。
八十六年の生涯のあいだ、彼が追いつづけたのは光だった。海の光、川面の光、駅の煙にさす光、大聖堂の壁を移っていく光、池に浮かぶ睡蓮...
画家研究 ルノワール——人間に光を当てたいと願った人
ピエール=オーギュスト・ルノワール(一八四一〜一九一九)。フランス、リモージュの生まれ。印象派の画家である。
七十八年の生涯のあいだ、彼が描きつづけたのは人だった。踊って笑っている男女。女。こども。年をとった人。
そして、その人たちの上に...
画家研究 上村松園——出雲という土地で——
上村松園(一八七五〜一九四九)。京都に生まれ、生涯、女性ばかりを描いた日本画家である。
女性として初めて文化勲章を受けた人でもある。
ここでは、その生涯を生まれから順に辿る。そのまえに、絵の話から始めたい。
出雲という土地で
わた...
画家研究 生きている時間を、描いた人 ——ジュール・パスキンのこと
エコール・ド・パリの画家、ジュール・パスキン(一八八五〜一九三〇)。
ブルガリアに生まれ、ルーマニアで育ち、ウィーンとミュンヘンで学び、パリで描き、アメリカ国籍を取って、パリで死んだ。
四十五年の生涯のあいだ、彼が描きつづけたのはほとんど...