草花研究

草花をよく見ることから始める研究。

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デイジー——役に立たない花が、どうやって渡ってきたのか

花屋の店先で、小さな鉢に何株もまとまって売られている。白や桃色の、小さくて丸い花。デイジーである。 この花は、ヨーロッパでは芝生の雑草だ。イギリスの庭では、抜いても抜いても出てくる草として扱われてきた。日本の店先に並んでいるのは、その雑草か...
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鬼灯——ほおずき市は、なぜ七月九日と十日なのか

字のこと ホオズキは、漢字で「鬼灯」と書く。「酸漿」とも書く。「酸漿」は漢名で、中国での呼び名にあたる。「鬼灯」のほうは、盆に先祖が帰ってくるときの目印となる提灯に見立てて飾られたことによる、とされる。 形——袋は、萼である ナス科。現在の...
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鈴蘭——地上の花より、地下のほうが大きい

鈴蘭という花 キジカクシ科スズラン属。学名は Convallaria majalis。Convallaria はラテン語の convallis(谷)から、majalis は「五月の」という意味である。英語名も Lily of the val...
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鬼灯——外装で本音を隠している花

鬼灯(ほおずき)の花言葉には、「偽り」「ごまかし」というものがある。 その由来は、赤く大きくふくらんだ萼の中に、実がひとつだけ入っている姿から。 外から見ると、ずいぶん立派だ。赤く、鮮やかで、ふっくらとしている。 けれど、その殻を開けば、中...
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ディフェンバキア——美しさ/欲望/接触/毒/境界

ディフェンバキアは、ホームセンターでもよく見かける観葉植物の一種である。 熱帯的で、大きな葉を持ち、緑の中に白い斑が入っている。 どこか異国的で、少し誘惑的にも見える植物だ。 日本で一般に紹介される花言葉には、 「危険な恋」 というものがあ...
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パキラ――ひらいた手のような木

パキラの花言葉は、一般に「快活」、そして「勝利」とされることが多い。 「快活」は、パキラの明るく広がる葉や、生命力の強さから連想される言葉。 「勝利」は、丈夫で育てやすく、勢いよく成長する姿に結びつけて語られることが多い。 わたしがパキラを...
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カーネーション——赤と白に、分けられていた頃

カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属の花である。 学名を Dianthus caryophyllus という。Dianthus は、ギリシャ語の dios(神)と anthos(花)が合わさった言葉。つまり、「神の花」。 caryophy...
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黄色いチューリップ——花言葉が書き換えられた花

黄色いチューリップの花言葉を引くと、日本の辞典にはたいてい「望みのない恋」「叶わぬ恋」と書いてある。 ところが英語で同じ花を引くと、出てくるのは「明るい思い(cheerful thoughts)」「あなたの笑顔には太陽の光がある」だ。 同じ...
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四葉のクローバー——幸運は、踏まれた場所に出る

原っぱにしゃがんで、四葉を探した時間が誰にでもあると思う。見つからないまま日が傾いて、膝が痛くなって、それでもまだ探していた、あの時間。 四葉のクローバーは、なぜ幸運の印になったのか。そして、この草の本当の名前——白詰草(しろつめくさ)——...
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マリーゴールド——なぜ「嫉妬」の花になったのか

麦わら帽子みたいな花だと思う。花びらがぎゅっと詰まって、縁が丸くて、夏の花壇でいちばん機嫌がよさそうに見える。子どもが描く「花」の絵に、いちばん近い形かもしれない。 ところが花言葉を引くと、そこに「嫉妬」「悲しみ」「絶望」が並んでいる。この...
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