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色彩研究

ショッキングピンク——その色は、驚きと名づけられた

色の名前には、たいてい「何かに似ている」が入っている。 桜色。藤色。山吹色。萌黄色。 どれも、目の前にあったものの名前を借りている。 ショッキングピンクは、そこが違う。 この名前には、似ているものが入っていない。入っているのは、受け取った側...
色彩研究

色の せんせい は、誰だったのか。

色には、名前がある。 桜色。藤色。山吹色。萌黄色。栗色。鼠色。 こうして並べてみると、不思議なことに気がつく。 昔の日本の色の名前には、花がいて、草がいて、木がいて、土がいて、動物がいる。 では、昔の人は、色をどこで覚えたのだろう。 おそら...
詩歌研究

森田童子——ぼくたちの時代を残したかった人

序|ドラマという媒体 ドラマ『高校教師』を通して、森田童子に出会う。 わたしが、森田童子の歌を聴くきっかけになったのは、ドラマ『高校教師』の主題歌だったからだ。 『高校教師』は、1993年にTBS系列で放送されたテレビドラマである。 ...
草花研究

デイジー——役に立たない花が、どうやって渡ってきたのか

花屋の店先で、小さな鉢に何株もまとまって売られている。白や桃色の、小さくて丸い花。デイジーである。 この花は、ヨーロッパでは芝生の雑草だ。イギリスの庭では、抜いても抜いても出てくる草として扱われてきた。日本の店先に並んでいるのは、その雑草か...
草花研究

鬼灯——ほおずき市は、なぜ七月九日と十日なのか

字のこと ホオズキは、漢字で「鬼灯」と書く。「酸漿」とも書く。「酸漿」は漢名で、中国での呼び名にあたる。「鬼灯」のほうは、盆に先祖が帰ってくるときの目印となる提灯に見立てて飾られたことによる、とされる。 形——袋は、萼である ナス科。現在の...
草花研究

鈴蘭——地上の花より、地下のほうが大きい

鈴蘭という花 キジカクシ科スズラン属。学名は Convallaria majalis。Convallaria はラテン語の convallis(谷)から、majalis は「五月の」という意味である。英語名も Lily of the val...
画家研究

グスタフ・クリムト——愛情は素直に受け取っても良い

グスタフ・クリムト(一八六二〜一九一八)。金の絵で知られたウィーンの画家の、生まれから死までと、《接吻》《水蛇》《乙女》の読み方。そして、生涯そばにいたエミーリエ・フレーゲのこと。
草花研究

鬼灯——外装で本音を隠している花

鬼灯(ほおずき)の花言葉には、「偽り」「ごまかし」というものがある。 その由来は、赤く大きくふくらんだ萼の中に、実がひとつだけ入っている姿から。 外から見ると、ずいぶん立派だ。赤く、鮮やかで、ふっくらとしている。 けれど、その殻を開けば、中...
画家研究

アルフォンス・ミュシャ——人との出会いで、人生が動いた人

アルフォンス・ミュシャ(一八六〇〜一九三九)。いまのチェコ、モラヴィアの生まれ。 パリで「ミュシャ様式」と呼ばれる絵を作り、アール・ヌーヴォーの顔になった人である。 その始まりは、一八九四年十二月二十六日、印刷所にたまたま居合わせた一日だ...
画家研究

鏑木清方——男から見た女

鏑木清方(一八七八〜一九七二)。東京の生まれ。明治十一年から昭和四十七年まで、九十三年を生きた日本画家である。 描いたのは、東京にいた人たちだった。 理想の美人ではなく、その町にいて、その暮らしをしていた人である。 ここでは、その生まれ...
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