人相学で、額は「意志」を読む場所だとされる。
ただし私は、もう少し具体的に見る。額は——その人が「どういう方向に力を使ってきたか」の記録だと思っている。
額に縦皺が入っている人。これは、何かを考え抜いてきた人の印だ。問いを持ち続け、前に進もうとしてきた時間が、刻まれている。
縦皺が眉間に深く入っている場合は、長い間、緊張や心配を抱えてきた可能性もある。集中と緊張は、同じ場所に出る。
額が広い人は、視野が広い傾向がある。物事を俯瞰して見る力があり、長期的に考えることを好む。
額が狭い人は、集中力が高く、一つのことに深く入っていける傾向がある。広さより深さを選ぶ。
どちらが優れているという話ではない。形はただ、その人の在り方の記録だ。
額を見るとき、私はいつも思う。この人はこの額を持って、どんな時間を生きてきたのだろう、と。
顔を読むことは、判断することではない。その人が生きてきた時間に、敬意を持って触れることだ。

