人と比べてしまう。画面を開けば、誰かの幸せが目に入る。自分だけが、遅れている気がする。
比べることを、やめなさい――そう言われても、簡単にはやめられない。
比較は、人間の本能に近い。自分の位置を知ろうとする、自然な働きだ。
問題は、比べること自体ではない。比べる相手と、比べる物差しを、他人に明け渡してしまうことだ。
他人の基準で自分を測れば、いつまでも満たされない。
比べるなら、過去の自分と比べたい。
昨日より、少しだけ優しくなれたか。少しだけ、正直になれたか。その物差しだけは、誰にも渡さずにいたい。

