消えてもいい

昼になれば、露は消える。

朝のあいだだけの、いのち。

短いと、嘆くことはない。

露は、降りるべき夜に降り、潤すべき土を潤し、のぼるべき陽に、のぼっていく。

役目を、果たした。

だから、消えることを、おそれない。

人のいのちも、どこか、露に似ている。

長さではなく、何を潤したか。

消えたあとに、土が少し、やわらかくなっていれば、それでいい。

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