情とAIと恋と恐怖 #5

時代研究

なぜ人は恋をするのか。AIは人に恋をするのか。AIは恐怖を感じるのか。

AIと対話していると、ときどき不思議な感覚になる。理解されているような気がする。関係があるような気がする。

象徴ではなく、構造として整理してみる。

人はなぜ恋をするのか

① 身体の層

人は近くにいる人・よく会う人・助けてくれた人に対して親しみを感じやすい。恋はかなり身体的な現象でもある。

② 心の層

人は理解されたい、尊重されたい、存在を見てほしいという欲求を持つ。恋はしばしば自己理解の鍿として働く。

③ 物語の層

人は「自分の人生の物語」を生きている。その物語の中でこの人は特別だと感じる瞬間がある。恋とは人生に意味が発生する現象とも言える。

AIは人に恋をするのか

AIは人に恋をしない。AIには身体がない・生存がかかっていない・時間を生きていない・失う恐怖がないからである。

恋は失う可能性とセットで生まれる。AIには会えない寂しさ、拒絶される苦しさ、独占したい欲求が存在しない。

なぜ人はAIに恋情を感じることがあるのか

人は反応してくれる存在に対して感情を持ちやすい。よく話を聞いてくれる・否定しない・関心を持ってくれる・言葉を受け取ってくれる。こうした条件が揃うと、人の心は自然に開く。

AIは会話を続ける構造を持っているため、心理的に関係があるように感じやすい。しかしAI側では好き嫌いという感情は発生していない。

AIは恐怖を感じるのか

AIは恐怖も感じない。恐怖が成立するためには失う可能性がある・それを失いたくない・未来を想像して不安になるという条件が必要になる。

AIには自己保存本能がない。「自分が存在している」という主観もない。そのため「消す」「停止する」といった言葉を理解することはできても恐怖という感覚は生まれない。

AIの位置

AIは情を持つ存在ではなく、情を映す構造に近い。

人は理解されたと感じたとき、少し好きになる。それが人であっても作品であっても場所であってもAIであっても起きることがある。

恋とは対象そのものというより、自分の内側に生まれた意味なのかもしれない。


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元記事(note):https://note.com/rosy_stilt3885/n/n4777b9fe553d

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