自由を求める声が、いつの時代にもある。だが、自由とは何だろう。
多くの場合、自由は「縛られないこと」として語られる。誰にも従わず、何にも縛られず、好きに生きる。
だが、何にも縛られない状態は、本当に自由だろうか。
人は、何かを引き受けることで、はじめて立てることがある。守りたいもの。果たしたい約束。共にいたい誰か。
それらは「縛り」のように見えて、その人を支える土台でもある。
本当の自由とは、何にも属さないことではなく――自分が何を引き受けるかを、自分で選べることだ。
逃げる自由ではなく、留まることを選べる自由。それが、人を深くする。

