強い人になりたい、と多くの人が願う。だが、「強さ」とは何を指すのだろう。
傷つかないこと。動じないこと。弱みを見せないこと。そう思われがちだ。
だが、傷つかない人など、いない。傷つかないように見える人は、傷を隠すのが上手いだけかもしれない。
本当の強さとは、傷つかないことではなく――傷ついても、なお人を信じられることだ。
裏切られても、また誰かに心を開ける。失っても、また愛そうとできる。
それは、鈍さではない。痛みを知りながら、それでも閉じない、という選択だ。
もろさを抱えたまま立っていられること。それを、私は強さと呼びたい。

