強くあろうとすることは、悪くない。だが、誰の前でも強くあり続ける人は、どこかで孤独を抱えている。
人が本当につながるのは、強さを見せ合うときではない。弱さを、見せられたときだ。
「実は、こわい」「本当は、わからない」「助けてほしい」——そう言える相手が、人生に何人いるか。それが、その人の関係の豊かさを決める。
弱さを見せることは、無防備になることだ。だから、相手を選ぶ。この人になら見せても、踏みにじられない、と思える相手に。
信頼とは、「弱さを預けても、それを利用されない」という確信のことだ。弱さを見せたとき、それを優位に立つ材料にする人がいる。そういう人とは、深くなってはいけない。
逆に、弱さを見せたとき、そっと受け止めてくれる人がいる。その人とだけ、人は本当の関係を結べる。強さでつながる関係は表面で終わり、弱さを許し合える関係だけが、底まで届く。

