孤独を、悪いもののように扱う風潮がある。一人でいることを、寂しいこと、満たされないことのように。だが私は、孤独を敵だと思っていない。
一人でいられない人は、人と深くいることも、できない。なぜなら、誰かを「寂しさを埋める道具」として求めてしまうからだ。そこにいるのが誰でもいい。空白さえ埋まれば。それは、その人自身を見ていない。
一人の時間に耐えられる人だけが、相手を「埋め合わせ」ではなく、一人の人間として見ることができる。
孤独は、自分と向き合う時間だ。自分が何を感じ、何を怖れ、何を望んでいるのか。それを知るには、静けさが要る。
月を見る夜が、私にそれを教えてくれる。誰かといなくても、自分はここにいる。その感覚があるから、人と会ったときに、相手に寄りかからずにいられる。
孤独を抱けるようになることは——人を、もっと自由に愛せるようになることだ。

