オンラインサロンと「疑似共同体」——令和の孤独の構造

時代研究

令和に入り、オンラインサロンが増えた。

月額を払い、特定のコミュニティに属する。学びがあり、仲間がいて、繋がりを感じられる。その感覚は本物だ。

だが——そこに、ある構造がある。

オンラインサロンは、安全な共同体だ。摩擦が少ない。気に入らなければ退会できる。傷つく前に、出られる。

かつての共同体——村や町や職場——には、逃げられない摩擦があった。合わない人間と、それでも付き合い続けなければならない時間があった。

その摩擦の中で、信頼が育った。逃げられない環境が、深い関係を作った。

オンラインサロンは、その摩擦を取り除いた。快適な共同体だ。ただ、摩擦のない場所では、信頼の筋肉が育たない。

つながっている感覚がある。でも、孤独が消えない。令和の孤独の一つの形は、ここにある。

疑似共同体は悪ではない。入り口として機能することもある。ただ——そこで止まると、本物の信頼は育たない。

摩擦を、逃げずに受け取ること。それが、令和で信頼を育てる唯一の道だと思っている。

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