真面目に、誠実に生きてきた。なのになぜか、誠実でない人を好きになってしまう。傷つける人と、繰り返し出会ってしまう。「なぜ自分はこういう人を選んでしまうのか」この問いを持つ人に、出会うことがある。引き寄せているのではなく、見えていないのだと思う。誠実に生きてきた人は、他者も誠実だという前提で人を見る傾向がある。自分がそうであるように、相手もそうだろうと。
その前提があると——誠実でない人のサインが、見えにくくなる。「まさかそんなことはないだろう」というフィルターが、かかってしまう。手相を見ていると、この傾向を持つ人の感情線には、ある特徴が出ることがある。感情線が深く、長く、はっきりしている。
これは愛情の深さを示す。愛情が深い人は——一度信じると、深く信じる。その深さが、相手の誠実でなさを、長い間見えにくくさせることがある。愛情の深さは、美しい。
だが同時に、見えなくさせることがある。誠実でない人と出会ってしまったこと——それはあなたが悪いのではない。あなたの誠実さが、相手の誠実でなさを見えにくくしただけだ。
ただ——その経験の後で、一つだけ変えてほしいことがある。「まさかそんなことはないだろう」というフィルターを、少し外してみること。相手の言葉ではなく、行動を見ること。感情ではなく、積み重ねを見ること。
その目を育てることが——同じ経験を繰り返さないための、唯一の道だと思っている。。

